2025_0521_001_the_effect_of_introducing_gaixer_in_himeji_city_001.jpg

生成AI「GaiXer」導入の姫路市、85%が時間短縮効果を実感 ~利用者アンケート・議会答弁原稿の作業時間が10分の1に~

株式会社FIXER(本社:東京都、代表取締役社長:松岡 清一、以下FIXER)は、当社が提供する生成AIサービス「GaiXer(ガイザー)」をご導入いただいている姫路市(市長:清元 秀泰)における利用者アンケート結果を分析いたしました。本分析では、議会答弁原稿や公式文書の作成など、多岐にわたる業務で「校正・修正の精度向上」や「作業時間の大幅な短縮」が確認されており、特に約85%の方が時間短縮効果を実感する結果となりました。

 

導入の背景と目的
姫路市では、地方自治体として市民サービスを迅速かつ的確に提供するため、日々膨大な文書作成や議事録作成、広報資料作成等を行っています。そこで、近年急速に進化する生成AI技術に着目し、職員の事務負担軽減や業務効率化を図る施策の一環として「GaiXer」を導入しました。

 

アンケート概要
・調査対象:市内各部署の職員
・回答数:72名(利用経験のある職員のみを対象)
・実施時期:2024年10月

 

主な調査結果
利用頻度
・週1回以上利用しているユーザーは全体の68%
・利用頻度の高い部署と低い部署の差が大きいものの、幅広い部門で利用が進んでいる

 

時間短縮効果
・アンケート回答者の約85%が「時間短縮効果があった」と回答
≪具体的な時間短縮例≫
・議会答弁原稿の作成:生成AIを活用することで、草案や答弁要旨の作業時間が10分の1程度に短縮
・文書要約・議事録作成:2時間必要だった作業が15分で完了
・Excel VBAの作成:1時間ほどかかっていたコードの作成とチェックが30分に短縮
・教育委員会が実施した生徒向けアンケート(約1万4300人分)の分類:事前準備から確認作業まで、約237時間かかっていた作業を約50時間(注1)へ短縮
(注1)50時間の大半はデータ読み込みの際の個人情報のマスキング作業

主な利用用途
・文書作成(各種資料草案、メール、キャッチコピー等)
・文章要約
・議事録作成
・校正・修正(誤字脱字や言い回しのチェックなど)
・プログラム作成(Excel VBAコードの生成・修正サポート)
 

 

具体的な活用事例
・議会答弁原稿の校正:誤字脱字や言い回しの修正により、質が向上
・広報資料や市長あいさつ文の作成:創造的アイデア提供により、作成時間を大幅に削減
・Excel VBAなどのプログラム作成:専門知識が浅い職員でも容易にコードを生成し、データ処理時間を半減

 

利用に対する意見と今後の課題
・「プロンプトエンジニアリング(Chain of Thoughtなど)(注2)」などの使い方を体系的に学ぶことで、生成AIの効果をさらに高められるとの声
・利用者間での事例共有や勉強会を望む意見も多く、今後は利用促進のための支援策を拡充予定
(注2)AI(人工知能)が望ましい回答を生成するように、指示(プロンプト)を設計・最適化する技術(Chain of Thoughtはそのプロンプト構文のひとつ)

 

FIXERは今後も姫路市の業務効率化と市民サービス向上を支援してまいります。

 

エンタープライズ向け生成AIサービス「GaiXer (ガイザー)」について

エンタープライズ向け生成AIサービス「GaiXer (ガイザー)」

GaiXerは、ChatGPTなどの生成AI技術を活用した行政・企業向けのサービスです。大規模言語モデル(LLM)を選択し実行することで、最適なモデルを選べるのが特徴で、Azure OpenAI Serviceを基盤に開発されています。データ保護機能やアクセス制御機能を通じて、安全に利用することが可能です。「ISMAP-LIU」の特別措置サービスリストに登録されており、政府のセキュリティ基準を満たすSaaSとして評価されています。また、行政専用ネットワークであるLGWANでの利用も可能です。業種別テンプレートを用いたプロンプト作成支援や、各種データの学習機能により、導入初日から高い生成品質を得ることができます。さらに、クラウドサービスとの連携により、カスタマーサポートや文書作成の効率化など、多様な分野での活用が可能です。
GaiXer公式サイト:https://www.gaixer.com/

 

■ 株式会社FIXERについて
FIXERはクラウド黎明期に創業したクラウドネイティブカンパニーです。
当社はクラウド基盤である「Microsoft Azure」が本格的にサービスを開始する前の2009年に創業。2010年の正式サービス開始と同時にエンタープライズシステムのクラウド化をプライムとして引き受け、日本におけるクラウドの黎明期からAzure普及の一翼を担ってきました。政府がクラウドを行政システムの第1選択とする「クラウド・バイ・デフォルト原則」を示した2018年以降、エンタープライズシステムのクラウド環境へのリフト(移行)&シフト(進化)のニーズは、ますます高まっています。こうした中、FIXERがこれまで培ってきたクラウドネイティブなテクノロジーで日本のDXを加速させることが、我々のミッションであると考えています。

会社名:株式会社FIXER
代表者:代表取締役社長 松岡 清一
所在地:東京都港区芝浦1-2-3 シーバンスS館 最上階
Webサイト:https://www.fixer.co.jp/

 

プレスリリースに関するお問い合わせ(報道機関向け)
株式会社FIXER 広報担当
E-mail:prd@fixer.co.jp
TEL:03-3455-7755
FAX:03-3455-7500

※Microsoft、Azure、Azure OpenAI Serviceは、米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標または商標です。
※ChatGPTは、OpenAI社の登録商標です。
※その他記載の会社名、製品名は、各社の商標または登録商標です。

Follow us